“慎太郎”の読み方と例文
読み方割合
しんたろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも店の二階の蒲団ふとんに、慎太郎しんたろうが体を横たえたのは、その夜の十二時近くだった。彼は叔母の言葉通り、実際旅疲れを感じていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
慎太郎しんたろうがふと眼をさますと、もう窓の戸の隙間も薄白くなった二階には、姉のおきぬ賢造けんぞうとが何か小声に話していた。彼はすぐに飛び起きた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一時間ののち店の二階には、谷村博士たにむらはかせを中心に、賢造けんぞう慎太郎しんたろう、おきぬの夫の三人が浮かない顔を揃えていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)