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悲泣
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ひきゅう
ふりがな文庫
“
悲泣
(
ひきゅう
)” の例文
詩は、
五言四絶
(
ごごんよんぜつ
)
、わずか二十字にすぎないが、
同胞相剋
(
どうほうそうこく
)
の
悲泣
(
ひきゅう
)
とうらみを訴えて人の胸を打たずにおかない。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袁傪は叢に向って、
懇
(
ねんご
)
ろに別れの言葉を述べ、馬に上った。叢の中からは、又、
堪
(
た
)
え得ざるが如き
悲泣
(
ひきゅう
)
の声が
洩
(
も
)
れた。袁傪も幾度か叢を振返りながら、涙の中に出発した。
山月記
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
うわあッ! と直ぐ、あとは、よよと許りに
悲泣
(
ひきゅう
)
する小児のような泣き声。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
二つの響はあたかも余等の
胸
(
むね
)
の響に通うた、砲声の
雄叫
(
おたけ
)
び、鐘声の
悲泣
(
ひきゅう
)
。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
美女
悲泣
(
ひきゅう
)
す。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
白刃を見ると、巧雲はヒーッと
悲泣
(
ひきゅう
)
しだした。そして、
遁
(
のが
)
れ得べくもない
縛
(
いまし
)
めをもがき抜いて、半裸の白い肉体に縄目が食い込むばかりムチムチと波打ちもだえた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
豆は、何を
怨
(
うら
)
めばいいのか。——
沸々
(
ふつふつ
)
たる熱湯の中の
悲泣
(
ひきゅう
)
は、たれが聞いてくれるのか。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“悲泣”の意味
《名詞》
悲 泣(ひきゅう)
悲しみ泣くこと。
(出典:Wiktionary)
悲
常用漢字
小3
部首:⼼
12画
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“悲泣”で始まる語句
悲泣哀号