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患
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わづ
ふりがな文庫
“
患
(
わづ
)” の例文
友達は蜜柑があんまり好きで膽石を
患
(
わづ
)
らつたことがあつたのだ。ずつと前にも急病だといふので澁谷の家へ急いでいつたら、矢つ張り蜜柑の食べすぎだつた。
あるとき
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
……そいでもあいつ負け惜しみの強いやつや、
母者人
(
はやひと
)
が心配して
患
(
わづ
)
ろてる枕元で、青六に借錢の抵當に取られるより、川に取られた方がえゝ吐かしてけつかつた。
太政官
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「有難いことにろくな風邪も引かないよ。尤も萬一
患
(
わづ
)
らつたとしても、俺は流行醫者は嫌ひだよ」
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ぢあお前は
患
(
わづ
)
らつてゐなければ面白くないやうな麻痺状態になつてしまつたのかい? そんなになつてゐるのなら、『死』にそつくりな国へ逃げて行かう——万事僕が呑み込んでゐるよ
ANY WHERE OUT OF THE WORLD
(新字旧仮名)
/
シャルル・ピエール・ボードレール
(著)
人の世の、もの事すべて
患
(
わづ
)
らはし
干物
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
▼ もっと見る
お神さんが
患
(
わづ
)
らつた時は觀音樣へ曉方のお百度詣りをしたとか、寒中に
水垢離
(
みづごり
)
を取つたといふ話もありましたが、それほどの信心でも
定命
(
ぢやうみやう
)
に勝てなかつたものか、お神さんは二年前に亡くなりました
銭形平次捕物控:161 酒屋忠僕
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
駒込の知邊に
患
(
わづ
)
らつてゐるのに、近頃は誰も見舞つてやる者さへなく、その中で足の惡い春松と臆病者の馬吉だけは、感心に昔の恩を忘れず溝口屋の榮えを齒噛みをして口惜しがつてゐたのでした。
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“患”の意味
《名詞》
(カン)苦しむこと。患い。うれい。
(出典:Wiktionary)
患
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
“患”を含む語句
患難
苦患
大患
憂患
肺病患者
患者
長患
疾患
患部
梅毒病患者
中風患者
熱病患者
患苦
患者等
瘋癲患者
御患
婦人患者
外患
諸苦患
恋患
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