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『干物』
ふりがな文庫
『
干物
(
ひもの
)
』
秋の日は、干物の匂ひがするよ 外苑の鋪道しろじろ、うちつづき、 千駄ヶ谷森の梢のちろちろと 空を透かせて、われわれを 視守る如し。 秋の日は、干物の匂ひがするよ 干物の、匂ひを嗅いで、うとうとと 秋蝉の鳴く声聞いて、われ睡る 人の世の、もの …
著者
中原中也
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
患
(
わづ
)
睡
(
ねむ
)