けい)” の例文
旧字:
けい州の太守が一家を連れて、ふく州から任地へおもむく途中、やはりこの潮州を通りかかると、元来このあたりには野生の象が多くて、数百頭が群れをなしている。
蘭軒は既に茶山を送るに詩を以てして足らず、けいは更に其同行者にも及んだ。「送臼杵直卿甲原元寿従菅先生帰。追師負笈促帰行。不遠山河千里程。幾歳琢磨一䨇璞。底為照乗底連城。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これらの四子は、さきに失敗を招いた夏侯楙駙馬かこうもふばなどとは大いに質がちがっていて、兄のは弓馬武芸に達し、弟のけい六韜三略りくとうさんりゃくそらんじてよく兵法に通じ、他の二兄弟もみな俊才の聞えがあった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)