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性命
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いのち
ふりがな文庫
“
性命
(
いのち
)” の例文
いつまでも変らずにある
真鍮
(
しんちゆう
)
の香炉、花立、燈明皿——そんな
性命
(
いのち
)
の無い道具まで、何となく斯う
寂寞
(
じやくまく
)
な
瞑想
(
めいさう
)
に耽つて居るやうで
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
追憶
(
おもひで
)
の林檎畠——昔若木であつたのも今は太い幹となつて、中には僅かに
性命
(
いのち
)
を保つて居るやうな虫ばみ朽ちたのもある。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
繋留場には、種牛の外に、二頭の牡牛も
繋
(
つな
)
いであつて、丁度死刑を宣告された罪人が
牢獄
(
ひとや
)
の内に
押籠
(
おしこ
)
められたと同じやうに、一刻々々と近いて行く
性命
(
いのち
)
の終を
翹望
(
まちのぞ
)
んで居た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“性命”の意味
《名詞》
性 命(せいめい)
生まれながらの性質と運命。
生命。
(出典:Wiktionary)
性
常用漢字
小5
部首:⼼
8画
命
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“性”で始まる語句
性
性質
性急
性根
性分
性懲
性来
性悪
性癖
性情