おど)” の例文
おどすのは罪だと思って、自分もしばらく、手摺に倚ったまま、指一本も動かさずに辛抱していたが、存外鳥の方は平気なようなので、やがて思い切って、そっと身をうしろへ引いた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なに、あいつらはそんなことにおどっかする人間ではございません。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)