志望こころざし)” の例文
で、読み、書くために自立しようとして来たそれまでの志望こころざしを曲げて、まず、人間修業から出直しすることにした。
方様の日頃の志望こころざしを知りながらと、さげすみたまはむが恥しさに。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
晩年にやや志望こころざしを遂げるようになっても、すこしも心のひもはゆるめず、朝鮮に、支那に、出征兵士をねぎらって、肺患のおもるのを知りながら、薬瓶をさげて往来していた。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そういってめあげた末に、人間は大将を望んでやっと兵卒位にしか出世をしないものだという事や、恐らく○○先生も世が世であれば大名を志望こころざしておいでだったであろうがなぞと
夫はこれほどの志望こころざしになうに、すこしも不足のない器量人であると、日頃の苦悩も忘れ果て、夫の挨拶のことばの終りに共にうやうやしく頭をさげると、あまりの嬉しさに夢中になっていたために
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)