心構こゝろがまへ)” の例文
ガラツ八は默つて、この世にもすぐれた心構こゝろがまへの親分を見上げました。お蔭で此手柄も錢形の平次はフイにしてしまつたのです。
また汝先に立つ者我に請へる者よ、聞くべきことあらばいへ、我はいかなる汝の問ひにもたらはぬ事なく答へんと心構こゝろがまへして來れるなれば。 八二—八四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
けれども、たつた今、私が別れて來た荒凉たる光景は幾らか悲慘な物語に對する心構こゝろがまへを私にさせた。亭主は、いやしからぬ樣子をした、中年の男だつた。
斯く裁判し畢りて、小尼公アベヂツサを召し給へば、我はその遊び戲れ給ふさまのめでたきを見て、身の憂きことを忘れ果てつ。人々は來ん年を北伊太利にて暮さんとその心構こゝろがまへし給へり。
こはピエール・ダ・ラ・ブロッチアの事なり、ブラバンテの淑女はこれがためこれより惡しきむれの中に入らざるやう世に在る間に心構こゝろがまへせよ 二二—二四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)