“御連枝”の読み方と例文
読み方割合
ごれんし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死ぬる日の半月ばかり前に、偶然に行きあったのは、かの、かりそめの別れとすかされて、おとなしくうなずいて別れた東の御連枝ごれんしだった。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
列を追ッかけて来て「——狼藉者ろうぜきものを渡せ」と罵り「ここをどこと思う。もったいなくも御連枝ごれんしの宮、すなわち天台座主ざす亮性りょうしょう法親王のお住居なるを」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御連枝ごれんしさまをのぞいてはいちばんの上席におつきあそばし、万事につけて列座の衆へ威をふるおうとなされます。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)