“御定連”の読み方と例文
読み方割合
ごじょうれん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「アライところで一本」なぞいう御定連ごじょうれんは無いと云った方が早いくらい。しかもうなぎは千葉から来るのだと、団扇うちわ片手の若い衆が妙な顔をして答えた。
しかしながら、僅かの間を置いて朝湯に飛び込んで来た、吉原帰りらしい二人の御定連ごじょうれんの騒々しい梯子段の上り方で、急に二階番の老爺も興をさましてしまいました。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
十時がやっと廻ったばかりのところでした。その大久保の別荘というのに、熊谷と二人きりでいるのか、それとも例の御定連ごじょうれんと騒いでいるのか、とにかく現場を突き止めてやりたい。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)