“御袋”の読み方と例文
読み方割合
おふくろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父親てゝおや先刻さきほどよりうでぐみしてぢてありけるが、あゝ御袋おふくろ無茶むちやことふてはならぬ、しさへはじめていてうしたものかと思案しあんにくれる
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今でも歴然と残っている。立派なうちだ。その番頭が甚兵衛と云ってね。いつでも御袋おふくろが三日前にくなりましたと云うような顔をして帳場の所へひかえている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かみさんは主人が怒るたんびに八っちゃんを泣かして小遣こづかいになるかも知れんが、八っちゃんこそいい迷惑だ。こんな御袋おふくろを持ったが最後朝から晩まで泣き通しに泣いていなくてはならない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)