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御扉
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みとびら
ふりがな文庫
“
御扉
(
みとびら
)” の例文
堂守の妙達とは、日ごろ顔見知りだったので、
御扉
(
みとびら
)
を開けてくれたのも、薄い夜の
具
(
もの
)
をかしてくれたのも、みな彼の親切だった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「百夜はおろか、二百夜、千夜、出離の
御功力
(
みくりき
)
をたまわるまでは、振り向いてはならぬ。まだ
真向
(
まむき
)
にこの
御扉
(
みとびら
)
のうちへこそ向え」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十二
間
(
けん
)
四面の新しい木の香にかがやいている
伽藍
(
がらん
)
には、紫の幕が張りまわされ、開かれた内陣の
御扉
(
みとびら
)
には、おびただしい灯りが
耀
(
かがや
)
いて見える。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがて、
黄昏
(
たそが
)
れの
寒鴉
(
かんあ
)
の声を聞きながら、範宴も、法隆寺へ帰って行った。そして、山門の外から本堂の
御扉
(
みとびら
)
を拝して、弟のために、祈念をこらした。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ああ、では、あの
御扉
(
みとびら
)
のうちに寝かされておりましたのか。妙達さん、お礼のことばもございません」
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
扉
常用漢字
中学
部首:⼾
12画
“御”で始まる語句
御
御馳走
御前
御意
御座
御簾
御尤
御覧
御免
御堂