御懇望ごこんもう)” の例文
「で。それがしに対し、また父の如水じょすいに対しても、再三の御懇望ごこんもうなのでござる。——ぜひ一度、召連れて参るようにと」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主命しゆうめいりて糸子いとこ縁談えんだんの申しこみなるべし、其時そのとき雪三せつざう决然けつぜんとせし聲音こわねにて、折角せつかく御懇望ごこんもうながら糸子いとこさま御儀おんぎ他家たけしたまふ御身おんみならねばおこゝろうけたまはるまでもなし
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)