御座おわ)” の例文
会津四十二万石の大禄をかずけられたまいし御感ぎょかんの御涙にばし御座おわすか、と聞いて見た。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
建文帝の左の御趾おんあしには黒子ほくろありたまいしことを思ひでゝ、亮近づきて、御趾おんあしるに、まさしく其のしるし御座おわしたりければ、懐旧の涙とどめあえず、また仰ぎることあたわず、退いてそのよしを申し
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)