御墓おんはか)” の例文
ぬる湯一杯たまはらん情もなきに、まして他人のれにかかこつべき、月の十日にははさまが御墓おんはかまゐりを谷中やなかの寺に楽しみて、しきみ線香それぞれの供へ物もまだ終らぬに
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まして他人たにんれにかかこつべき、つきの十日にはゝさまが御墓おんはかまゐりを谷中やなかてらたのしみて、しきみ線香せんかう夫〻それ/\そなものもまだおはらぬに、はゝさまはゝさまわたし引取ひきとつてくだされと石塔せきたういだきつきて遠慮ゑんりよなき熱涙ねつるい
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)