御吟味ごぎんみ)” の例文
蒙り候上は何卒御明察めいさつを以御吟味被下置子供二人の解死人げしにんに被仰付被下置候へば有難ありがたき仕合に存じ奉つり候偏に御威光ゐくわうを以此段御吟味ごぎんみ願上候以上
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
当村はその時分小普請組こぶしんぐみ御支配綱島右京様つなじまうきょうさま御領分にて有之候間、寺男慶蔵は伝馬町てんまちょう御牢屋おろうやへ送られ、北の御奉行所ごぶぎょうしょ御掛おかかりにて、厳しく御吟味ごぎんみに相なり候処
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これはどうしたわけでございましょう? 倅は何かの間違いから、甚内と思われたのでございましょうか? しかし御吟味ごぎんみも受けたとすれば、そう云う間違いは起りますまい。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
申又傳吉より先日御吟味ごぎんみの節思ひあたりしは源次郎つま千代事に付て段々だん/\御吟味うかゞひしに上臺憑司がむすめに候はん此は私幼少えうせうころ高田城下の祭禮さいれい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其方共是迄これまで傳吉の證人に相立あひたち御吟味ごぎんみの節申口へつらひなく正直に申上候段譽置ほめおく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)