御内室ごないしつ)” の例文
「いかに方々かた/″\御前ごぜんまをし、何某殿なにがしどの御内室ごないしつをも一所いつしよ此中このなかまをさむか、雌雄つがひならでは風情ふぜいなくさふらふ」などと散々さん/″\
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
先君利与さまの外戚がいせき御内室ごないしつの甥御にあたられる北条数馬ほうじょうかずまどの、源次郎さまを廃して、おのれが十二万五千石の家督をとりたき下ごころがあり、伯父上土井美濃守どいみののかみと結托して
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
えゝ御内室ごないしつわたくしが出ますると娘一人を残しまして一日留守に致し何かと御厄介勝で
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)