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徒食
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としょく
ふりがな文庫
“
徒食
(
としょく
)” の例文
いずれにせよ、私はそこで生れてはじめて思うさまに羽根をのばし、好き放題な自分だけのおしゃべりを満喫して、大威張りで
徒食
(
としょく
)
していたのである。
軍国歌謡集
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
『まったく、奇特じゃよ。誰が、
糸瓜
(
へちま
)
の下に涼み、誰が朝顔の花を見るやら知れねど……人間、何かせずには今日が居られぬでの。
徒食
(
としょく
)
は、辛いものよ』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何にもしないで生きているのを
徒食
(
としょく
)
というと先日読書の時間に習ったが、まさか徒食業と答える
次第
(
わけ
)
にも行かず困っていると、僕の前の奴がすっくと立ち上って
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
親類を見渡しても、皆似たり寄ったりの無気力な連中ばかりで単に
徒食
(
としょく
)
している。それで田川の血を引いたものから何うかして一人家名を揚げるものを出したいのだった。
村の成功者
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
大奥に
寵姫
(
ちょうき
)
の数を殖やし、将来、無益で
徒食
(
としょく
)
の権利だけのある子どもを幾十人も生ませ、塗炭の民の上に、金殿玉楼の、生ける身の
柩
(
ひつぎ
)
をもって老いを待つだけの事でしかない。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“徒食”の意味
《名詞》
仕事もせず、遊び、暮らすこと。坐食。
(出典:Wiktionary)
徒
常用漢字
小4
部首:⼻
10画
食
常用漢字
小2
部首:⾷
9画
“徒”で始まる語句
徒
徒歩
徒然
徒士
徒渉
徒爾
徒然草
徒事
徒輩
徒労