後宴ごえん)” の例文
だが、其氏神祭りや、祭りの後宴ごえんに、大勢の氏人の集ることは、とりわけやかましく言われて来た、三四年以来の法度はっとである。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「奥さんがたがはじめてこちらへ来た記念に、もう一度集まってもらって、音楽の合奏をして遊びたい気がする。私のうちだけの後宴ごえんがあるべきだ」
源氏物語:23 初音 (新字新仮名) / 紫式部(著)
この日は後宴ごえんであった。終日そのことに携わっていて源氏はからだの閑暇ひまがなかった。十三げんそうの琴の役をこの日は勤めたのである。昨日の宴よりも長閑のどかな気分に満ちていた。
源氏物語:08 花宴 (新字新仮名) / 紫式部(著)