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後嗣
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あとつ
ふりがな文庫
“
後嗣
(
あとつ
)” の例文
一体「不孝には三つの種類があって
後嗣
(
あとつ
)
ぎが無いのが一番悪い」、そのうえ「
若敖之鬼餒而
(
むえんぼとけのひぼし
)
」これもまた人生の一大悲哀だ。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
長男は俺の
後嗣
(
あとつ
)
ぎ相当に生れついているが、次男坊はやくざな暴れ者だで、よその空でのたれ死でもしくさるだろうと、近所の者をつかまえて眼を細くしている。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
十二、三の時から私は
勝手元
(
かってもと
)
で祖母の手伝いをさせられた。岩下家の
後嗣
(
あとつ
)
ぎから女中に
貶
(
おと
)
されたのだ。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
かくてまず別に落ち度もなく、師匠の葬式は
後嗣
(
あとつ
)
ぎがまだ子供の仮葬ではありましたが、生前名ある彫刻師として、まず恥ずかしからぬだけのとむらいを出したのでありました。
幕末維新懐古談:29 東雲師没後の事など
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
序
(
ついで
)
だが、伯父は最初から正妻といふものを置かず、妾から妾を渡り歩くといふ放縦
遊冶
(
いうや
)
の生活をつゞけてゐて、そしてその誰にも子供がなかつたので、お信さんの外にも、
後嗣
(
あとつ
)
ぎの養子を別にして
乳の匂ひ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
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それによって私は、私の代りに今一度この貞子さんが岩下家の
後嗣
(
あとつ
)
ぎに定められているのを知った。岩下家からいろいろのものが貞子さんに贈られているのも知った。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
私はただ、学校は高等きりやってくれなかったこと、及び、貞ちゃんが岩下の
後嗣
(
あとつ
)
ぎときめられて、私はもう岩下には用のない人間となったから帰されたということをだけ話した。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
“後嗣”の意味
《名詞》
後嗣(こうし)
跡継ぎ。世継。
子孫。
(出典:Wiktionary)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
嗣
常用漢字
中学
部首:⼝
13画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世