“彼品（あれ）” の例文

『彼品（あれ）はドーブレクがストーアブリッジのジョン・ハワード商会に註文した時、見本として送って来た品に過ぎないのでございます。』

水晶の栓 (新字新仮名) ／ モーリス・ルブラン(著)

「彼品（あれ）はトレード製の極上品なんだ。解剖刀（メス）よりも切れるんだから無くなると危険（あぶな）いんだ。鞘に納めとかなくちゃ……」

二重心臓 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

岩「うん／＼……何（なん）ぞ上げましょう、烟草盆の誂（あつら）えがありますから彼品（あれ）を」

菊模様皿山奇談 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

「そうだ、仔細をいって、彼品（あれ）でも、一飯の値（あたい）の代りに取ってもらおう」

宮本武蔵：06 空の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

彼	常用漢字 中学 部首:⼻ 8画
品	常用漢字 小３ 部首:⼝ 9画