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影口
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かげぐち
ふりがな文庫
“
影口
(
かげぐち
)” の例文
緑雨の愚痴は壱岐殿坂時代から初まったが、それ以後失意となればなるほど世間の
影口
(
かげぐち
)
に対する弁明即ち愚痴がいよいよ多くなった。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
後家という者はいつの世でも兎角人に
影口
(
かげぐち
)
言れ勝の、割の悪いものだから、勝気の祖母はこれが悔しくて
堪
(
たま
)
らない。それで、何の、女でこそあれ、と気を張る。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
殽
(
さかな
)
を買うにも主人の次には猫の分を取った。
残殽
(
あまり
)
を当てがうような事は決してなかった。時々は「猫になりたい」という
影口
(
かげぐち
)
もあった。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
勿論
(
もちろん
)
美妙の家で
蕎麦
(
そば
)
一つ
御馳走
(
ごちそう
)
になったという人もなかったようだ。かえって美妙を尋ねる時は
最中
(
もなか
)
の一と折も持って行かないと
御機嫌
(
ごきげん
)
が悪いというような
影口
(
かげぐち
)
があった。
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
影
常用漢字
中学
部首:⼺
15画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“影”で始まる語句
影
影法師
影響
影像
影向
影護
影身
影絵
影武者
影画