“引搦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっからま40.0%
ひっから40.0%
ひきから20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一輪紅椿が引掛ひっかかった——続いて三ツ四ツ、くるりと廻るうちに七ツ十ウ……たちまちくるくると緋色にかさなると、直ぐ次の、また次の車へもおなじように引搦ひっからまって、廻りながら累るのが
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「さあ、そう、うまく行くか知らん。……内証で呼出したりなんかして、どんな三百代言が引搦ひっからまろうも知れないからね、此地こっちは人気が悪いんだから。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さまで重荷ではないそうで、唐草模様の天鵝絨びろうど革鞄かばんに信玄袋を引搦ひきからめて、こいつを片手。片手に蝙蝠傘こうもりがさきながら
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)