引搦ひっからま)” の例文
一輪紅椿が引掛ひっかかった——続いて三ツ四ツ、くるりと廻るうちに七ツ十ウ……たちまちくるくると緋色にかさなると、直ぐ次の、また次の車へもおなじように引搦ひっからまって、廻りながら累るのが
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
網掛場あみかけばの先の処だ、烏を蛇がいたなりで、電線に引搦ひっからまって死んでいたんだよ。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(変なもの……何、くだらないものが、線の途中に引搦ひっからまって……)
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)