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廓外
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くるわそと
ふりがな文庫
“
廓外
(
くるわそと
)” の例文
ここいらは
廓外
(
くるわそと
)
で、お物見下のような処だから、いや
遣手
(
やりて
)
だわ、
新造
(
しんぞ
)
だわ、その妹だわ、
破落戸
(
ごろつき
)
の兄貴だわ、
口入宿
(
くちいれやど
)
だわ、慶庵だわ
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
然しわたくしがわざわざ廻り道までして、この店をたずねるのは古本の
為
(
ため
)
ではなく、古本を
鬻
(
ひさ
)
ぐ亭主の人柄と、
廓外
(
くるわそと
)
の裏町という情味との為である。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
六、七名の幕兵が、彼の左右から腕をつかみ、背中を突いて、
廓外
(
くるわそと
)
へと、追い立てた。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
栄子はその後万才なにがしの女房になって、
廓外
(
くるわそと
)
の路地にはいないような噂を耳にした。わたくしは栄子が父母と共にあの世へ行かず、
娑婆
(
しゃば
)
に居残っている事を心から祈っている。
草紅葉
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
廓
漢検準1級
部首:⼴
14画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“廓”で始まる語句
廓
廓内
廓然
廓清
廓通
廓者
廓大
廓寥
廓中
廓名