年寄としと)” の例文
吉田よしださんは、東京とうきょうへおいきなきるって、ほんとうですか。」と、年寄としとって、もうかみ白毛しらがえる先生せんせいが、いわれました。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
一体何者だろう? 俺のように年寄としとった母親があろうもしれぬが、さぞ夕暮ごとにいぶせき埴生はにゅう小舎こやの戸口にたたずみ、はるかの空をながめては、命の綱の掙人かせぎにんは戻らぬか、いとし我子の姿は見えぬかと