“平日(つね)” の例文
一番鶏(いちばんどり)二番鶏を耳たしかに聞いて朝も平日(つね)よりははよう起き、含嗽手水(うがいちょうず)に見ぬ夢を洗って熱茶一杯に酒の残り香を払う折しも
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その日は他(ほか)にも、平日(つね)ならば読者の目を驚かせる社会記事が多かった。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
悪い請求(たのみ)をさへすらりと聴て呉れし上、胸に蟠屈(わだかま)りなく淡然(さつぱり)と平日(つね)のごとく仕做(しな)されては、清吉却つて心羞(うらはづ)かしく、何(どう)やら魂魄(たましひ)の底の方がむづ痒いやうに覚えられ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
悪い請求(たのみ)をさえすらりと聴(き)いてくれし上、胸にわだかまりなくさっぱりと平日(つね)のごとく仕做(しな)されては、清吉かえって心羞(うらはず)かしく、どうやら魂魄(たましい)の底の方がむず痒(がゆ)いように覚えられ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
また伎楽を奏して世に珍しき塔供養あるべき筈に支度とり/″\なりし最中、夜半の鐘の音の曇つて平日(つね)には似つかず耳にきたなく聞えしがそも/\、漸〻(ぜん/\)あやしき風吹き出して
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
また伎楽(ぎがく)を奏して世に珍しき塔供養あるべきはずに支度とりどりなりし最中、夜半の鐘の音の曇って平日(つね)には似つかず耳にきたなく聞えしがそもそも、漸々(ぜんぜん)あやしき風吹き出して
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一番鶏二番鶏を耳たしかに聞て朝も平日(つね)よりは夙(はよ)う起き、含嗽(うがひ)手水(てうづ)に見ぬ夢を洗つて熱茶一杯に酒の残り香を払ふ折しも、むく/\と起き上つたる清吉寝惚眼(ねぼれめ)をこすり/\怪訝顔してまごつくに
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)