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常談
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じやうだん
ふりがな文庫
“
常談
(
じやうだん
)” の例文
霧島躑躅
(
きりしまつつじ
)
常
(
じやう
)
——
常談
(
じやうだん
)
云つちやいけない。わたしなどはあまり
忙
(
せは
)
しいものだから、
今年
(
ことし
)
だけはつい
何時
(
いつ
)
にもない
薄紫
(
うすむらさき
)
に咲いてしまつた。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
人の好い禿げ頭の総代役はかう
常談
(
じやうだん
)
などもつけ加へた。それを又若い小学教員は不快さうにじろじろ眺めたりした。
一塊の土
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
予は常に確信す、大正の流俗、芸術を知らず、無邪気なる彼等の
常談
(
じやうだん
)
を
大真面目
(
おほまじめ
)
に随喜し
渇仰
(
かつがう
)
するの時、まづ
噴飯
(
ふんぱん
)
に堪へざるものは彼等両人に
外
(
ほか
)
ならざるを。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
少しも
常談
(
じやうだん
)
を交へずに文芸の誕生はヒステリイにも負つてゐるかも知れないと思ひ出した。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
若し彼等の「
常談
(
じやうだん
)
」としたものを「
真面目
(
まじめ
)
」と考へて見るとすれば、
黄表紙
(
きべうし
)
や
洒落本
(
しやれぼん
)
もその中には幾多の問題を含んでゐる。僕等は彼等の作品に
随喜
(
ずゐき
)
する人人にも賛成出来ない。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
芸者は始は
常談
(
じやうだん
)
にしてゐた。けれども僕の座に坐るが早いか、「あら、ほんたうに見えるわ」と言つた。菊池や久米も
替
(
かは
)
る
替
(
がは
)
る僕の座に来て坐つて見ては、「うん、見えるね」などと言ひ合つていた。
凶
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
常
常用漢字
小5
部首:⼱
11画
談
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
“常談”で始まる語句
常談事
常談口