常備じょうび)” の例文
詰侍つめざむらい部屋へや長屋ながやにいる常備じょうび武士ぶしを、番士ばんしは声をからして起しまわる。たちまち、ものとってけあつまるてきはかずをすばかり。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城内じょうない長屋ながやというのは、たちにつめている常備じょうびさむらい雑人ぞうにんたちの住居すまいで、重臣じゅうしんでも、一ちょう戦乱せんらんでもあって籠城ろうじょうとなるような場合ばあいには、城下の屋敷やしきからみな妻子眷族さいしけんぞくを引きあげてここに住まわせ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)