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帷
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かあてん
ふりがな文庫
“
帷
(
かあてん
)” の例文
入口に垂れた青い
帷
(
かあてん
)
をかかげながら、観音堂の裏手で投げ込んだ手紙のことを浮かべて、あの女はもう見たろうかと思った。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
……もう九時になったか、と、時計の方へやった眼をまた入口の方へやった。青い
帷
(
かあてん
)
は
惰
(
だる
)
そうに垂れて、
土室
(
どま
)
の中に漂うた酒と煙草の
匂
(
におい
)
を吸うていた。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
帳場
(
ちょうば
)
の上にかかった八角時計の針の
遅遅
(
ちち
)
として動いて往くのに注意したり、入口の青い
帷
(
かあてん
)
を開けて入って来る客に注意したりした。時計の長針は十時の処を指していた。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
帷
漢検1級
部首:⼱
11画
“帷”を含む語句
帷幕
帷帳
帷幄
窓帷
経帷子
湯帷子
竪帷
帷中
垂帷
帷子
鎖帷子
經帷子
白帷子
古帷子
浴帷子
帷衣
鎖帷子組
生帷
講帷
繍帷
...