“土室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つちむろ50.0%
どま37.5%
あなぐら12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芋の穴と云うのは芋をかこう一畳敷ばかりの土室つちむろである。伝吉はその穴の中に俵のわらをかぶったまま、じっと息をひそめていた。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お杉はさもしゃくにさわると云うようにしてって往った。そこは土室どまに臨んで三畳の畳を敷き、音蔵が手内職の袋張ふくろはりの台を一方の隅へ置いてあった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
其夜は其の花畑の下なる怪しき土室あなぐらにて雲烟、恍惚の境に遊び、天女の如き唐美人の妖術に夢の如く身を委せつ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)