“垂帷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とばり50.0%
カーテン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
炉の上の棚には、目のさめるような刺繍をしたきれが敷いてあり、二三の置物が飾ってありました。醜いものは、すべて垂帷とばりで隠してありました。美しい扇や壁掛が、鋭い鋲で壁にとめてありました。
其処そこは寝室と前部屋と垂帷カーテン一枚で仕切られていて、前部屋には仕事卓子テーブル椅子いすが数脚置いてある、——その卓子テーブルの側に立って、此方こっちへ背を向けて一人の男が何かしていた。
亡霊ホテル (新字新仮名) / 山本周五郎(著)