“帰期”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かえり50.0%
きき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帰期かえりらせに来た新造しんぞのお梅は、次の間の長火鉢に手をかざし頬をあぶり、上の間へ耳をそばだてている。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
勿論マルセイユの往来に、日本人の赤帽なぞが、徘徊はいかいしているべき理窟りくつはない。が、夫はどう云う訳か格別不思議とも思わずに、右の腕を負傷した事や帰期ききの近い事なぞを話してやった。
妙な話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)