“巻柱”の読み方と例文
読み方割合
まきばしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さながら、金粉の薄雲の中に立ったおもむきがある。われら仙骨せんこつを持たない身も、この雲はかつ踏んでも破れぬ。その雲をすかして、四方に、七宝荘厳しっぽうそうごん巻柱まきばしらに対するのである。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
緑青ろくしょうびたのがなおおごそかに美しい、その翼を——ぱらぱらとたたいて、ちらちらと床にこぼれかかる……と宙で、黄金きん巻柱まきばしらの光をうけて、ぱっと金色こんじきひるがえるのを見た時は
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)