“まきばしら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真木柱50.0%
槙柱25.0%
巻柱12.5%
眞木柱12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我妹子わぎもこが来ては寄り添ふ真木柱まきばしらそもむつまじやゆかりと思へば」という歌のように、あの人を愛した男であるとお思いになるとこの人にさえ愛のお持たれになる兵部卿ひょうぶきょうの宮であった。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
新涼しんりょうの月こそかかれ槙柱まきばしら
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
さながら、金粉の薄雲の中に立ったおもむきがある。われら仙骨せんこつを持たない身も、この雲はかつ踏んでも破れぬ。その雲をすかして、四方に、七宝荘厳しっぽうそうごん巻柱まきばしらに対するのである。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
緑青ろくしょうびたのがなおおごそかに美しい、その翼を——ぱらぱらとたたいて、ちらちらと床にこぼれかかる……と宙で、黄金きん巻柱まきばしらの光をうけて、ぱっと金色こんじきひるがえるのを見た時は
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
渠がこの種の木版本で、渠自身の思想を反省するに至つたのは、さきに平朝臣玄道たひらのあそんげんだうと云ふ人の「眞木柱まきばしら」があつた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)