真木柱まきばしら)” の例文
旧字:眞木柱
初めからの妻はくなって、現在の夫人は最近までいた太政大臣の長女で、真木柱まきばしらを離れて行くのに悲しんだ姫君を、式部卿しきぶきょうの宮家で
源氏物語:45 紅梅 (新字新仮名) / 紫式部(著)
我妹子わぎもこが来ては寄り添ふ真木柱まきばしらそもむつまじやゆかりと思へば」という歌のように、あの人を愛した男であるとお思いになるとこの人にさえ愛のお持たれになる兵部卿ひょうぶきょうの宮であった。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
正月の元日に尚侍ないしのかみの弟の大納言、子供の時に父といっしょに来て、二条の院で高砂たかさごを歌った人であるその人、とう中納言、これは真木柱まきばしらの君と同じ母から生まれた関白の長子、などが賀を述べに来た。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)
この夫人から生まれたのは男の子ばかりであるため、左大将はそれだけを物足らず思い、真木柱まきばしらの姫君を引き取って手もとへ置きたがっているのであるが、祖父の式部卿しきぶきょうの宮が御同意をあそばさない。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
真木柱まきばしら夫人が帰って来て、御所であった話をした時に
源氏物語:45 紅梅 (新字新仮名) / 紫式部(著)