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山気
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やまぎ
ふりがな文庫
“
山気
(
やまぎ
)” の例文
旧字:
山氣
すなわち一転すれば冒険心となり、再転すれば
山気
(
やまぎ
)
となるのである。
現
(
げん
)
に彼の父は山気のために失敗し、彼の兄は冒険のために死んだ。
非凡なる凡人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
のみならず一家の老若も、次男の仕事には同情がなかつた。
山気
(
やまぎ
)
に富んだ三男は、米相場や
蚕
(
かひこ
)
に没頭してゐた。三男の妻は次男の病に、女らしい嫌悪を感じてゐた。
庭
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
どこまで
山気
(
やまぎ
)
があるんだか分らないんで、私も少々
剣呑
(
けんのん
)
になってるんですよ。それでも離れているうちは、まあどうかしているだろうぐらいに思って放っておきます。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
どうか致すと、沖に行く臆病な人が一週間も掛かつて取るだけの魚を、わたくし共は一日に取つて帰りました。つまりわたくし共は
山気
(
やまぎ
)
のある
為事
(
しごと
)
をしてゐたのでございますね。
うづしほ
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
けれどもその家庭にはいつも多少の
山気
(
やまぎ
)
が浮動していたという
証拠
(
しょうこ
)
には、正作がある日僕に向かって、
宅
(
うち
)
には
田中鶴吉
(
たなかつるきち
)
の手紙があると得意らしく
語
(
い
)
ったことがある。
非凡なる凡人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
企業熱の下火になった
今日
(
こんにち
)
といえども、日本中にたくさんある会社に、相応の口の一つや二つあるのは、もちろんであるが、
親譲
(
おやゆず
)
りの
山気
(
やまぎ
)
がどこかに
潜
(
ひそ
)
んでいるものと見えて
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あなたなんざ、これからの
身体
(
からだ
)
だ。おとなしくさえしていりゃどんな発展でもできようってもんだから、
肝心
(
かんじん
)
なところで
山気
(
やまぎ
)
だの
謀叛気
(
むほんぎ
)
だのって低気圧を起しちゃ親不孝に当らあね。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
叔父は事業家でいろいろな事に手を出しては失敗する、云わば
山気
(
やまぎ
)
の多い男であった。宗助が東京にいる時分も、よく宗助の父を説きつけては、
旨
(
うま
)
い事を云って金を引き出したものである。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“山気”で始まる語句
山気質