“山川（やまかは）” の例文
山川（やまかは）もよりて奉（つか）ふる神（かむ）ながらたぎつ河内（かふち）に船出（ふなで）するかも　〔巻一・三九〕　柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) ／ 斎藤茂吉(著)
うつくしき山川（やまかは）をいめむよるもあり世をわすれゆくしるしなりけめ
閉戸閑詠 (新字旧仮名) ／ 河上肇(著)
漂浪（さすらひ）の暗（くら）き山川（やまかは）そこはかと。——さあれ、密（ひそ）かに
邪宗門 (新字旧仮名) ／ 北原白秋(著)
あるは、ダマスコの里水（さとみづ）さやぐ山川（やまかは）の音（おと）に
頌歌 (旧字旧仮名) ／ ポール・クローデル(著)
このやまひ癒（いや）したまへと山川（やまかは）をゆきゆきし歳（とし）の暮となりぬる
つゆじも (新字旧仮名) ／ 斎藤茂吉(著)
あはれあはれ恋ふる心に沁（し）みとほり山川（やまかは）ぞ見し君がなさけに
つゆじも (新字旧仮名) ／ 斎藤茂吉(著)