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山家
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さんか
ふりがな文庫
“
山家
(
さんか
)” の例文
今日でも
山家
(
さんか
)
などと呼ばれる浮浪民がありますが、これらは無論公民ではなく、非人中の非人と申してよいのであります。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
山家の人の
話
(
はなし
)
に熊を
殺
(
ころす
)
こと二三疋、
或
(
ある
)
ひは
年
(
とし
)
歴
(
へ
)
たる熊一疋を殺も、其山かならず
荒
(
ある
)
る事あり、
山家
(
さんか
)
の人これを熊
荒
(
あれ
)
といふ。このゆゑに
山村
(
さんそん
)
の
農夫
(
のうふ
)
は
需
(
もとめ
)
て熊を
捕
(
とる
)
事なしといへり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
しかしその中には取り残されて、時に山中の異俗として、或いは祖先以来の浮浪の風を存して
山家
(
さんか
)
の様なものになって、後世に遺ったものがないとは言えぬ。
「エタ」名義考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
山家
(
さんか
)
は
住居
(
ぢゆうきよ
)
もこゝかしこはなれあるものゆゑ、これらの事をしるものもなかりけり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
さらに進んだものでは、もはや浮浪生活をやめて、一定の住宅を構え、戸籍に編入せられているのもあります。こうなれば彼らはもはや
山家
(
さんか
)
ではありません。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
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山家
(
さんか
)
は
住居
(
ぢゆうきよ
)
もこゝかしこはなれあるものゆゑ、これらの事をしるものもなかりけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
今も鎌倉あたりの墓穴(横穴)に住んでいるものもあります。近ごろ石器時代の遺蹟として有名な、越中氷見郡海岸の洞窟には、毎度
山家
(
さんか
)
が来て住むそうです。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
通例は
山家
(
さんか
)
などの浮浪民の職業となっているが、これらの浮浪民が或る村に住み着いたとすれば、所謂「来り人」となって、やはり村外れの小屋に落ち付くという事になるのであろう。
来り人の地位と職業:平民申付候事
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“山家”で始まる語句
山家集
山家育
山家住居
山家者
山家住
山家風
山家乙女
山家人
山家在
山家娘