少小すこし)” の例文
夫婦は心をあはせて貫一の災難をかなしみ、何程のつひえをもをしまず手宛てあての限を加へて、少小すこしきずをものこさざらんと祈るなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「もう二度と私はお目には掛りませんから、今日のところはどうとも堪忍して、つなり、たたくなり貫一さんの勝手にして、さうして少小すこしでも機嫌きげんを直して、私のおわびに来た訳を聞いて下さい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)