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小気味
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こきみ
ふりがな文庫
“
小気味
(
こきみ
)” の例文
旧字:
小氣味
忍剣が伊那丸の顔をあおぐと、伊那丸も
小気味
(
こきみ
)
よいやつとうなずいて、竹童のすがたを見ながらこういった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
傷
(
きず
)
は薩州
邸
(
やしき
)
の
口入
(
くちいれ
)
で近衛家の
御殿医
(
ごてんゐ
)
が来て
縫
(
ぬ
)
つた。在所の者は朗然和上の災難を
小気味
(
こきみ
)
よい事に言つて、奥方の難産と併せて
沼
(
ぬま
)
の
主
(
ぬし
)
や先住やの祟りだと噂した。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
「
柏木
(
かしわぎ
)
には危険人物がある、大杉一味の主義者を往来へ
列
(
なら
)
べて置いて、
片端
(
かたっぱし
)
からピストルでストンストン打ったら
小気味
(
こきみ
)
が
宜
(
よ
)
かろう」とパルチザン然たる
気焔
(
きえん
)
を
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
正体を現わした人獣は、赤い唇を、ペロペロと
舐
(
な
)
めながら、さも
小気味
(
こきみ
)
よげに、ニヤニヤと笑い出した。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「いや、あいかわらず
小気味
(
こきみ
)
のいいやつ、ではわかりしだいにその場所から、この
狼煙
(
のろし
)
を三どうちあげてくれ、こちらでも、その用意をして待つことにいたしているから」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
と、目くばせすると、それまで、
小気味
(
こきみ
)
よげに三人をにらんでいた
伴天連風
(
バテレンふう
)
の
怪人
(
かいじん
)
は
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“小気味”で始まる語句
小気味好
小気味宜
小気味悪