小峡をがひ)” の例文
旧字:小峽
雪祭は睦月むつき神事かむごと、その雪は田の面のしづめ、雪こそはとよの年の、穂に穂積むみのりのしるし、その雪を神に祈ると、その雪に神と遊ぶと、山峡や小峡をがひの子らが、あなかそか、鬼の子鬼が、雪祭四方よもの鎮めと
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
夏照りの山の小峡をがひにひそかなる部落あり我は空ゆ見むとす
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
草繁き山いくつある小峡をがひとて蛙のこゑのよくひびきつつ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
町のをさそのおいゆゑに山峡の小峡をがひの関に空翔けくだる
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)