實固じつこ)” の例文
れ憑司にむかはれ其方が段々願ひのおもむ確固たしかなる證據しようこもなし然らば急度きつと傳吉が所行しわざとも相分らず麁忽そこつの訴へに及びしは不屆に思はる人命おもしとする所只々着類ばかり似たりとて兩人の子供こどもなりと申すと言ども世には染色そめいろ模樣もやうなど同樣なる着類せし者往々あることなり但し死體したい實固じつこなる目當ありしやと云るゝに憑司は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)