“寝藁”の読み方と例文
読み方割合
ねわら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一頭の豚は、男が親切に、とり替へてやつた寝藁ねわらを蹴飛ばし、水桶をひつくり返して、小屋中水だらけにして広い除虫菊畑にとびだしました。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
立止まるとふきを混ぜた味噌汁の匂いと家畜の寝藁ねわらの匂いとしずかに嗅ぎ分けられた。作太郎は廊下や柱や壁をしみじみとした愛感で撫で乍ら歩いた。
百喩経 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
されど、そは諸君が寝藁ねわら打乱れたる犬小屋、若しくはふんにまみれし鳥の巣を覗見のぞきみたる時感じ給ふ心地好さに御座候。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)