寝汗ねあせ)” の例文
旧字:寢汗
「おしずかに、おしずかに。ただいまは、お話しなさってはいけません。ひどい寝汗ねあせをかいていらっしゃいますから。きょうは、そっとやすませておいてあげなければいけません。」
大木は「日光へ行くなどと少し無法じゃないか。」と小言こごとをいう。矢野は元気よく「なにだいじょうぶです。」と答えたものの、じつは帰った翌日あたりから、寝汗ねあせをかくようになった。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
びっしょりと寝汗ねあせてゐる
悲しき玩具 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その後矢野はときどき寝汗ねあせをかく。学校へ出られないほど悪くはないけれど、どこかからだのうちにびないところのあるような気分がして物がおっくうに思われてならない。矢野は煩悶はんもんし出した。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)