“寝刃”の読み方と例文
読み方割合
ねたば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こぞって寝刃ねたばを合わせているから、この男一人が出動したからとて、城下の人心の警戒と恐慌は、あえて増しもしないし、減じもしない。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大塔ノ宮は吉野の孤塁こるいに、千早は敵の重囲のなかで、明日の望みはおろか、一命すらも、いつ北条の寝刃ねたばに会うやらと、日々が露の身のおここちだった。
「この上に妨げが入ってはいけない。浪蔵と信三郎と品吉は縛ってあるが、この上どこに寝刃ねたばを合せている者がないとは限らない。善は急げだ、手当が済んだら行こうか」