安貞あんてい)” の例文
この耄及愚翁もうぎゅうぐおう本は奥書きに安貞あんてい二(一二二八)年の年号があるものであって、足利尊氏あしかがたかうじに擁立せられた後光厳院よりは少なくとも二、三十年は古い。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
清川安策、柴田常庵、三好泰令、雨宮良通あめのみやりやうつう、島村周庵、前田安貞あんてい、高井元養等が即是である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其の元祖藤四郎とうしろうという人がヘーシを発明致したは貞応ていおうの二年、開山道元どうげんに従い、唐土へ渡って覚えて来て焼き始めたのでございましょうが、これが古瀬戸こせとと申すもので、安貞あんてい元年に帰朝致し
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)