“安気”の読み方と例文
旧字:安氣
読み方割合
あんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よけいな心配をしないで、安気あんきに部屋で寝転がっているがよかろうというようなことをいい、有合うギヤマンの盃に酒を注ぎ
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「ええ、行きますべえ、ああ、どっこいしょ、山で日を送ってりゃ安気あんきなもんだ、あさっでは久し振りでかかあの顔でも見ますべえかなあ……」
木曽御嶽の両面 (新字新仮名) / 吉江喬松(著)
貧しさにいる夫婦二人のものは、自分の子供らを路頭に立たせまいとの願いから、夜一夜ろくろく安気あんきに眠ったこともなかったほど働いた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)