妻子眷属さいしけんぞく)” の例文
一足飛びに子爵になって妻子眷属さいしけんぞくを決勝点まで連れ込んでしまうのは考えものである。登り詰めれば降りる外に道がない。
小問題大問題 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
妻子眷属さいしけんぞく一時いっときにどしどしとえて、人はただ天狗てんぐが山を飲むような、と舌を巻いたでありまするが、かげじゃ——その——くわつえ胴震どうぶるいの一件をな、はははは、こちとら、その
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
旦暮あけくれ妻子眷属さいしけんぞく衣食財宝にのみ心を尽して自ら病を求める、人には病は無いものじゃ、思う念慮ねんりょが重なるによって胸に詰って来ると毛孔けあなひらいて風邪を引くような事になる、人間元来もと病なく
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)